僕が僕であるために。~HIVと生きる~

2015年3月20日、僕はHIVを宣告されました。右も左も分からない僕が僕の気持ちを整理するブログです。wakaba.hiv@gmail.com お気軽に。

HIV、同僚にばれる。

3月20日の出勤時。(感染判明した日)

「ねぇ、秘密あるでしょ。あたしには話してくれないの?」

年下の後輩女性スタッフから休憩中にズバッといわれた。

僕が同性愛者であることも理解してくれてて、何でも話せる間柄で公私共に仲良くしてるかわいい後輩。

 

「あるわけないじゃん。」

「あるっしょ、話してみなよ楽になるから」

「何であるように見えるわけ 笑」

「出社してから目が沈んでなーんか悟ったお坊さんみたいだったよ」

「ないない なんでもないよ 大丈夫」

「絶対あるな、女の勘は鋭いんだから」

 

気がついたら、涙が出てた。

僕にはもう仕事しかない、って思ってたから、元気を装ってがんばって働いてたのに、ばれちゃってたんだなー、心配かけちゃったなー、なんて。

こいつには負けた、と思って泣きながら検査結果を見せた。

 

「ごめん。あたしHIVとかエイズとか言葉は知ってるし、大変さも知ってるけど詳しくわかんない。でも、何でも話は聞くから任せてね。」

 

世の中のHIV感染者の多くは、周りには言わず、心の中で戦ってる。

僕も、できる限りそうしていきたい。だって、伝えることでその人に重荷を背負わせちゃう気がするから。

でもまぁバレちゃった以上、それから彼女には逐一報告してる。

正直、気づいてくれたこと(?)もうれしかったし、心配してくれたこともうれしい。頼っちゃいけないんだけど、頼ってしまいたくなってしまう。

 

そんな僕の職場は、サービス業。

思い切り笑顔を売りにする職場です。

日勤も、夜勤もある職場だけど、これから病気が進んでいくうちに、夜勤はやめたほうがいいのかなとか、色々考えてしまうけど、感染がわかってから、少し変わったことがあります。

 

今までも、同性愛者・ゲイだから、結婚することもないし、仕事一筋で無理してでもやってきたけど、そして今も、感染がわかってからもっと「仕事」しかないんだって思うけど、

のめりこみすぎずに、トラブルが発生しても客観的にとらえられるようになって、あせらなくなった。

 

なんでだろう、きっと、HIV感染に比べればこんなトラブルたいしたことない・・・みたいに思っているんだろうか。

プラスに働いているなら、よしとしますか 笑