HIV、同僚にばれる。
3月20日の出勤時。(感染判明した日)
「ねぇ、秘密あるでしょ。あたしには話してくれないの?」
年下の後輩女性スタッフから休憩中にズバッといわれた。
僕が同性愛者であることも理解してくれてて、何でも話せる間柄で公私共に仲良くしてるかわいい後輩。
「あるわけないじゃん。」
「あるっしょ、話してみなよ楽になるから」
「何であるように見えるわけ 笑」
「出社してから目が沈んでなーんか悟ったお坊さんみたいだったよ」
「ないない なんでもないよ 大丈夫」
「絶対あるな、女の勘は鋭いんだから」
気がついたら、涙が出てた。
僕にはもう仕事しかない、って思ってたから、元気を装ってがんばって働いてたのに、ばれちゃってたんだなー、心配かけちゃったなー、なんて。
こいつには負けた、と思って泣きながら検査結果を見せた。
「ごめん。あたしHIVとかエイズとか言葉は知ってるし、大変さも知ってるけど詳しくわかんない。でも、何でも話は聞くから任せてね。」
世の中のHIV感染者の多くは、周りには言わず、心の中で戦ってる。
僕も、できる限りそうしていきたい。だって、伝えることでその人に重荷を背負わせちゃう気がするから。
でもまぁバレちゃった以上、それから彼女には逐一報告してる。
正直、気づいてくれたこと(?)もうれしかったし、心配してくれたこともうれしい。頼っちゃいけないんだけど、頼ってしまいたくなってしまう。
そんな僕の職場は、サービス業。
思い切り笑顔を売りにする職場です。
日勤も、夜勤もある職場だけど、これから病気が進んでいくうちに、夜勤はやめたほうがいいのかなとか、色々考えてしまうけど、感染がわかってから、少し変わったことがあります。
今までも、同性愛者・ゲイだから、結婚することもないし、仕事一筋で無理してでもやってきたけど、そして今も、感染がわかってからもっと「仕事」しかないんだって思うけど、
のめりこみすぎずに、トラブルが発生しても客観的にとらえられるようになって、あせらなくなった。
なんでだろう、きっと、HIV感染に比べればこんなトラブルたいしたことない・・・みたいに思っているんだろうか。
プラスに働いているなら、よしとしますか 笑