僕が僕であるために。~HIVと生きる~

2015年3月20日、僕はHIVを宣告されました。右も左も分からない僕が僕の気持ちを整理するブログです。wakaba.hiv@gmail.com お気軽に。

母へのカムアウト、そして告知。

お久しぶりです。わかばです。

実家に帰っていました。

 

結論を先に書くと、

HIVに感染していること

・自分がゲイであること

を、母親に打ち明けました。

 

母親には、もちろん兄弟にも

死ぬまで言わないと決めていたのですが、

発端は「保険」でした。

 

帰省してすぐに、贔屓になっている銀行の人に

感謝も含めて医療保険を僕に新たにかけたいとのことで、

血の気がすぅーっと、消えてしまい・・・

 

ご存知の方も多いと思いますが、

医療保険の場合多くのものがHIVなど免疫疾患をはじめ

持病があると入れません。(事前告知ですね)

(もちろん、入れる保険もあります。

今回はがん保険だけ追加してなんとかしましたが・・・)

 

・・・というわけで、

結果的に泣きながら打ち明けることとなりましたが、

最初は母も

エイズなの!?まじなの!?・・・冗談?ほんと?」と

困惑気味でしたが、じっくり説明してわかってもらいました。

 

多くの人がそうなように、

HIVエイズの違いや、「HIV=死ぬ病気」の誤解もあり、

ゆっくり話をして、

HIV陽性である点(まだ発症していない点)

・薬を飲み続ければ、今までと変わらず生きていける点

・でも結婚はできないし、子供も作るのは非常に難しい点

・僕の場合数字はさほど悪くない点

・食事で気をつけることや、生活で感染が考えられることと

 そうでないこと

障害者手帳や医療助成のこと  など

 

一応理解はしてくれましたが、

25年間、母には本当に申し訳のないことばかりしてきた自分が

とても悲しくなってしまいました。

 

僕は本当に生きている意味があるんだろうか?

誰のために、何のために生きているんだろうか?

今まで親孝行なんてできていなかったのに・・・

 

そんなことを考えていたら、涙が止まりませんでした。

 

母親からは、

ゲイなのは別にいいかなって思っていたけど、HIVだけは

ならないで欲しいとずっと思っていたから、残念。

でも、ちゃんと薬を飲めば変わらないのであれば、

あなたは人並みの幸せはつかめないだろうけどがんばって

生きていきなさい。

 

と言ってくれました。

 

でもその夜、僕が寝ているときに枕元まで来て(お化けじゃないよ)

「かわいそうに・・・若いのに・・・」と

つぶやいていた姿は忘れられません。

 

本当に話してよかったのか、わからないけれど。

これからは仕事を大切にして生きて生きたいし、

もし、病気を理解してくれた上で僕と一緒にいたいと思ってくれる人が

万一現れたらそれはそれで僕の幸せになれると思うし、

だけど、

母は大丈夫だというけれど、なんだかんだ負担をかけていないか、

やっぱり心に残るものはあります。

 

その夜は、枕元で恐怖(笑)を味わっちゃったので

朝までずっと話をして、

せっかく秘密を話してくれたから、と

母の秘密も暴露しながら夜会となりました。

(とんでもない秘密とか知ってしまいましたが)

 

これから僕は、

どうやって生きていったらいいんだろう?

 

わかば

にほんブログ村 病気ブログ HIV・エイズへ
にほんブログ村